ベンアモツ教授にお目にかかったとき、我が国ではあまり知られてないエピソードを教えていただき、いたく感服したことがある。
そのエピソードというのは、旧ソ連(現ウクライナ)・チェルノブイリ原子力発電所の事故で被爆した子供達をドナリエラで治療させたというものだ。
1986年、原子力発電所に事故が起こり、半径30キロメートル以内の範囲で極めて高濃度の放射能が検出された。この放射能被害で、健康に甚大な影響を受けた人は60万人にも達したが、そこには25,000人の子供達が含まれていた。
イスラエルの国立エルサレム大学医学部付属ハダサ病院は、1001名の被爆児童を受け入れ、治療に当たった。ここで注目されるのは、がん発病予防の一環として、また治療薬として、天然βカロチンを多量に含む「ドナリエラ」が使用されたことである。
だが、あまりの使用料でドナリエラが不足となり、同病院は株式会社日健総本社に「ドナリエラ」の提供を要請、株式会社日健総本社はこころよく受け入れたばかりか、当時の田中美穂社長は「病気で苦しんでいる人の手助けするのは当社の大切な使命」と、すべて無償で提供したのである。
こうして子供たちは、基本的に「ドナリエラ」2カプセル、40ミリグラムを服用し続けることができた。
5年以上の年月が過ぎ、中間報告が出されたが、「ドナリエラ」は全ての子供の甲状腺がんに顕著な予防効果、治療効果を発揮したということである。
ちなみに、チェルノブイリ事故に遭遇して「ドナリエラ」治療を受けていない子供たちの大半は、甲状腺がん死亡もしくは苦しめられている。
ベンアモツ教授によれば、「ドナリエラ」の抗酸化作用は素晴らし成果をあげ、この成果が他の臨床研究の牽引役になり、その後、ぜんそくやアレルギー、糖尿病等の研究が始まったとのことである。
前項で、「ドナリエラ」が英米をはじめとする世界数カ国で医薬品特許を取得していると書いたが、チェルノブイリの子供たちに対する目覚ましい治療データが大きく作用したとのことである。
放射線被爆と言えば最近、アメリカ科学アカデミーが発表した報告書(2005年)が世界中に波紋をひろげている。
従来、低線量の被爆は「一定量までなら害はない」とか「ごく低線量の被爆は免疫を強め、健康のためになる」という説があったが、米・科学アカデミーはこれらの主張を明確に否定している。
これが事実なら空気中にも放射線はあり、われわれは常に自然放射線を浴びている。また、定期検診や人間ドッグさらに種々の検査を受ける時にも、放射線を浴びるケースは多い。発がんリスクを回避するなら、当然「ドナリエラ」や「スーパードナリエラフィト」「スーパーエバヤング」といったマイクロアルジェ応用食品を手離せ無くなるだろう。
毎日服用して、このような有効性を発揮する医薬品はない、ということを思えば、この点でもマイクロアルジェ応用食品は医薬品を超えているのである。
なお、我が国の厚労省も、検診でのX線検査を見直す方向にあるとのことだ。